9 寺田 まち子(てらだ まちこ)

★プロフィール

年齢   

portraitterada.jpg (28935 バイト)
住所 名古屋市昭和区内
会員番号

NO.24

伊豆にて

★自己紹介

入会のきっかけ

 実は私は入会まで「能」の舞台を一度も見たことがなかったのです。高校時代の国語の先生が、能に夢中で、先生が舞台を見てこられたときは、必ず、授業中に先生が写してきた写真の鑑賞会と能がいかに素晴らしいかという講演会が開かれました。そのときの印象は、「能」って、大人が夢中になるものなんだということでした。能面の美しさが印象に残っています。

 そんな私が、入会することになったのは、加藤さんや、宇野さんに誘われて1月の金春会の発表会を、当時英会話の先生だったオーストラリアからの留学生と一緒に拝見してからでした。彼女が日本の伝統芸能だということでとても「能」に興味を持ったのに、私は何も知りませんでした。「能」のことをもっと知りたいと思ったことと、地謡の素晴らしさでした。特に先生の謡をお聞きしていると、何かとても懐かしい感じとか、とても幸せな感覚が湧いてきます。昔の日本語の持つ言葉の美しさにも感心してしまいます。そういう美しいものに少しでも近づくことができたらと、既に数年が経過しました。月に一回稽古に行ければいいくらいの不真面目な会員ですが、稽古を止めたいと思ったことはないのです。できるだけ続けていきたいと思っています。中々思うように自分の体が動いてくれないのですが、ほんの少しづつ、自分の体を自分の意志で変えていくことができることは、とても新鮮な感覚です。音程が安定しない私の謡も声量のコントロールはできるようになり、人前でお話をしなくてはならないとき、とてもありがたく思っています。

趣味

 今とても好きなものはゴルフです。年数だけはずいぶん長いのですが、これも、本格的に練習や、コースへ出かけられるようになったのはこの1〜2年で、下手なりにゲームを楽しんでいます。ゴルフもスウィングをイメージすることが大事なのですが、能の練習もこれを真似て、通勤電車の中で仕舞いをイメージして体に覚えさせることもあります。この過程も結構楽しいですね。あとよく似ているのが、1番ホールのティショットと、仕舞いが始まる直前の精神状態。いかに集中するかですが、何年経っても、難しい課題です。

 

★穂高先生からの一言

 忙しい仕事の合間を縫っておけいこに励む、熱心な方で、おけいこの後には必ずノートに記録を取るまじめな性格の持ち主。ただ、舞台は、考えながら、頭で舞い謡うのではないことを理解し、日頃から体を動かし、声を出すことをしてほしいと思います。現在、日頃の熱心さが舞台に生きていないような気がします。まじめのマ行二段活用にならぬように。

 私事ですが、寺田さんを見ていると、昔のアニメで「花のピュンピュン丸」に出てくるケメコを思い出すのは、私だけでしょうか。

 

★次回の会員

次回は、加藤正嗣さんです。

 

【筆者のひとり言】

 確かに頭で考えて舞台に上がった時、真白になってしまいました。体が覚えなくては舞にならない。

 

 

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